妊娠中の食事で摂りたい栄養素~ビタミンD~

妊娠中の体には様々な変化が起こります。今まで好きだったものが食べらられなくなったり、逆に嫌いだったものが急に食べられるようになったりと自分でも驚くほどの変化が妊娠中の体の中では起きています。特につわりなどはその代表的なもので、いつもの食事を食べることもままならず妊娠中初期からつらい時期を過ごす方も多いでしょう。
それでも妊娠中はお腹の中の赤ちゃんのために必要な栄養素をしっかり摂っておきたいものです。栄養素と一言でいっても、その範囲は実に多岐に渡ります。葉酸やビタミンC、ビタミンA、カルシウムや乳酸菌などがその代表例として多く挙げられますが、ビタミンDもお腹の赤ちゃんにとってとても重要な栄養のひとつになります。

ビタミンDとは脂溶性ビタミンの一つです。キノコ類などに含まれる植物由来のビタミンD2と魚介類や卵などに含まれるビタミンD3の2つがあります。ビタミンDの主な働きは体内に摂取されたカルシムやリンを骨や歯に定着させることです。
妊娠中は生まれてくる赤ちゃんのためにも骨や歯を丈夫にしておきたいものですが、カルシウムばかり摂取していても骨や歯にはそのまま定着してくれません。そのままではただ尿中のカルシウム排泄を促してしまうだけです。このカルシウムを効率よく定着させるためにビタミンDの働きが必要になってきます。ビタミンDはカルシウムやリンの吸収を助けて血中カルシウム濃度を高め、骨や歯へのカルシウムの沈着を高めるのが仕事です。また体内のカルシウムがバランスよく保たれるよう助けるのもビタミンDの仕事です。体内にてカルシウムは骨だけではなく血液や筋肉まで行きわたっています。血液でカルシウムが足りなければ補い、過剰にあれば骨へ蓄えさせるという役割も担っています。
胎児への役割としてはやはり赤ちゃんの歯や骨を丈夫にすることです。もちろん赤ちゃんにはまだ歯は生えていませんが綺麗な歯並びを形成する上で妊娠中ビタミンDを摂取することはとても大事なことなのです。
主に含まれる食材は鮭やイワシの丸干し、しらす干し、干ししいたけなどがあります。脂溶性なので調理の際に熱によて失われることはありません。
ビタミンDが不足すると胎児の中枢神経や免疫力の発育に影響することがあります。また骨が湾曲する『くる病』になる可能性も高くなります。予防にはバランスの良い食事のほか日光浴なども効果があります。
ただし過剰に摂取しすぎると血中の濃度が上昇し食欲不振や嘔吐、下痢症状などが現れる場合がありますので、妊娠中ビタミンDを摂取するのは普段の食事や日光浴のみなどで補うようにしましょう。サプリメントやビタミン剤などでの過剰な摂取は控えるように注意してください。
これらの注意事項を確認したうえで妊娠中は効率よくビタミンDを摂取するように心がけましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です