妊娠中の食事で摂りたい栄養素~鉄分~

妊娠中は胎児にも必要な血液が行くので、貧血気味になります。妊娠中に起こる貧血は鉄欠乏性貧血のことが多く、妊婦貧血とも呼びます。
鉄分の働きとしては、ヘモグロビンの主成分であるので体の隅々に酸素を運ぶことがあげられます。体の中にはいつも4g程度ありますが、そのうち半分以上がヘモグロビンとなり残りが脾臓や骨髄、肝臓に蓄えられています。妊娠中は特に必要となるので、いつもに増してヘモグロビンを生成しようとしています。この時鉄分が少ないと蓄えられているものから鉄が放出されるので妊娠中は慢性的に鉄分不足になる可能性があります。
貧血を起こすと、疲れやすい、だるい、階段を上ると息切れがする、めまいを起こす、動悸がひどいといったことが起こります。妊娠中に重度の貧血になると出産時に影響が出ることがあり、胎盤剥離をした部分の出血が止まらない、産褥熱にかかりやすくなります。また、酸素が不足すると胎児にも影響が出て未熟児になることもあります。日ごろから食事に気を付け摂取していく必要があります。
妊娠中での摂取量は20mgとなります。妊娠していない時は12mgで良いのですが、妊娠中は胎児の事も考え約1.7倍必要となります。多く含まれているものには、豚レバーや、鶏レバー、乾燥ヒジキ、アサリの水煮缶詰、しじみ、豚の赤身肉、カツオ、小松菜、納豆、木綿豆腐、枝豆、切り干し大根などがあります。ですが、体内へ吸収されるのは動物性のもので約20%、緑黄色野菜では5%と低いので、定期的に食事に摂りいれなくてはなりません。
この他、コーヒーや緑茶、紅茶と共に食べ物を食べてしまうと、渋み成分であるタンニンやカフェインが吸収率を下げてしまいます。食事をする際には、白湯を飲むなどし、吸収率を下げないようにしましょう。また、吸収率を下げないためには、ビタミンCやたんぱく質と共にとることが大切です。たんぱく質にはしらす干しやあじ、豆腐が、ビタミンCはパセリやピーマン、ブロッコリー、レモン、芽キャベツがあります。妊娠中はこれらをバランスよく食べることが大切です。
なお、鉄が多く含まれている豚レバーや鶏レバーなどにはビタミンAも豊富に含まれています。ビタミンAは過剰にとると水頭症や口蓋裂といった奇形を起こす危険性が増してしまいます。1週間に1度を目安に食べると良いでしょう。
貧血を予防するには鉄分だけでなく、しっかりと睡眠をとる、体を動かすということも必要です。様々な食材を取り入れ、散歩をすると良いでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です